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【不機嫌なママにメルシィ!】

ギョーム・ガリエンヌ監督/2013フランス、ベルギー
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裕福な家庭に生まれたギョーム(ギョーム・ガリエンヌ)は、兄が2人いるが、母親が体が弱かったギョームだけを「大切に女の子らしく」育てた結果、ギョームは乙女系男子育ってしまった。
父親はギョームに男らしくなるよう期待し、男らしい事をさせるが、ギョームはその気にもならず失敗ばかりしている。
とうとうギョームは強制的に男子校に入学させられ寄宿舎生活を始めるが、そこでもうまくいかない。
自分の人生について考えたギョームは、自分探しの旅に出る。





フランスの国立劇団コメディ・フランセーズの俳優、ギョーム・ガリエンヌの自伝的作品です。
当初はギヨーム自身が戯曲化し、1人舞台で演じていました。
1人で52役を演じてたそうですが、見てる人は意味、分かってたんでしょうか?

その舞台のヒットにより、映画化されました。
『不機嫌なママにメルシィ!』は、監督、脚本、主演(キョーム自身の役と母親役の1人2役)をこなし、セザール賞(フランスのアカデミー賞みたいなもの)の作品賞、主演男優賞、脚色賞、編集、第1回作品賞、など5部門を制覇。
一気に「時の人」となりました。
フランスで映画も大ヒットし300万人が見た、と言われてます。



映画は、舞台で1人芝居をするギョームが語り、その語り部分を映像で見せる、という手法が取られてます。
ギョームが舞台に臨む前、楽屋の鏡の前にいるのですが、そこには、
バレエダンサーからメッセージ
女性の写真(早くに亡くなったいとこ)
能楽師の写真(九世観世銕之丞と親交がある)
が、映されます。

ギョームは、いとこが早くに亡くなったことで人生について考え、芝居の道を選んでます。
能にも興味があり、かつてサルトルの戯曲を、、「日本最古かつ最高の芸術様式のひとつである能に敬意を表し」、能舞台で上演したことがあります。
どうやら、その時に世阿弥の言葉なども勉強したようで、彼が舞台に立つ時に役立ってるようです。



内容はキョーム自身の人生の出来事なので、ギョームがティーンから40代まで演じてます。
根本はコメディなんで、それがまた変でおかしくってイイんですね。

ロシア系貴族出身の母親が女の子が欲しくて、ギョームを女の子のように育てたそうですが、この母親はタイトル通り、始終、不機嫌で煙草をくゆらしてるだけ。
「本当に女の子扱いだったんか?」と疑問が湧くほどです。
ただ食事の際に子供たちを呼ぶ時、
「男の子たちとギョーム、ごはんよー!」(これが原題にもなってます)
と呼ぶ時ぐらいですね、男扱いしてないのは。

ブルジョアな家庭に育ったギョームは、自分の事を、
「ゲイでなく、女の子」
と思っており、母親のしぐさや態度をマネしたり、母親以外の女性も、自らのお手本にしようと頑張ります。

そんな息子を面白く思わない父親は、男らしくなるように躾けるのですが、ギョームはスポーツなど全く出来ない。
そこで父親にフランスの寄宿舎に入れられます。

フランスの寄宿舎は大部屋にベッドがずらりと並んであり、ベッドに入った生徒たちが一斉に、シーツの中で自家発電するのですが、ギョームには、それが気持ち悪くてなりません。
結果、イギリスに転校します。


ギョームは性欲が薄い・・・・女性ホルモンが多いタイプなのかも。

いくら女の子が欲しいからって、女の子らしく育てても、思春期になったら自分らしさを優先しますもんね。
思春期になっても、性欲が湧かず、恋する相手は男子生徒で、自分は女の子だと思っているのなら、やはり、そういう気質はあるんでしょう。

恋する乙女系男子だったギョームですが、恋は実らないまま、自分が何者なのか探す旅に出ます。
この好き勝手さは映画的でもありますが、やはりギョームがブルジョアの子だから出来る事なんでしょうね。

旅でいろいろ経験した後、ギョームは1人の女性に出会います。
その美しさに目が離せなくなったギョームは、その女性を愛し、
「僕はゲイじゃなかった」
と気付くのです。



いやー、私が思いますに、ギョームは両方いけるんだと思いますよ。
ギョームは単に、「美しい人」が好きなだけで、そこに性別はあんまり関係ないんじゃないか、と思います。

私の知り合いに、古い物を収集している人がいるんですが、その人は50代のおじさんで、妻子がおり、
「最近、いい居酒屋みつけてさー、そこは家族経営なんだけど、水曜日に行くと娘さんが給仕するから、娘さんと喋るために水曜日に行くんだー」
と、若い女と喋りたいがために、行く必要もない居酒屋にわざわざ行くような人なんですが、その人、

「公衆トイレに入ったら、ホモに声かけられて、そのままエッチしちゃったんだよー。入れられたよー」

とか言ってたんで、世の中、
「基本は異性だけど、状況によっては同性でも可」
という人が少なからずいるんですよ。



ギョームは、まだ自分を知らないだけなんかな、と思ってしまいます。
しかし、子供の頃から母親や女性のマネをしてきただけあって、母親が本当に母親に見えます。


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