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【あん】

河瀨直美監督/2015日本、フランス、ドイツ
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ばーちゃんのおかげで
孫が映画に出れるって
スゴイよなー



訳ありの男、千太郎(永瀬正敏)は、小さな、どら焼き屋で商売をしている。
そこに、フラリと現れた老婆、徳江(樹木希林)。
時給は200円でも良いので雇って欲しいと懇願するが、徳江の年齢が76歳というのを理由に、千太郎は採用しない。
だが、徳江が持って来た自作の餡を食べた千太郎は、その味に感動し、徳江を雇うことにする。
徳江のおかげで急に、どら焼き屋は行列のできる人気店になるのだが、ある噂が広まり、徳江は店にいられなくなる。





そんなに上映館数も多くないし、河瀨直美監督は癖があるし、話も楽しそうじゃないから、あんまり人は入ってないだろう、と思いきや、平日の昼間なのに、お年寄りでほぼ満員でした。1列目まで人が座ってる状態。
年寄りはいつ映画に行っても安いんだから、レディースデーは避けてくれよー、と心で叫びながらの鑑賞でした。


千太郎が働いている、どら焼き屋にいつも現れる女子中学生がいるのですが、その中に、
「母親が堕落していて高校にも行かせてもらえない」
という女の子が出て来ます。

すごく話し方が遅くて、
「こんなトロイ話し方する中学生なんかいねーだろー」
と思わせてくれました。
本人が海外育ちだから喋るスピードが違うんですかね?
この子が、ワカナ役の内田伽羅。樹木希林の孫です。
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樹木希林が、「この作品のオーディションを受けたら」と誘ったそうです。

樹木希林とか、演技にうるさそうだからコネの役者も嫌いなんかな、と勝手に思ってましたが、コネまくりですね。


話は、徳江が実はハンセン病患者であった、という事で、急にどら焼きが売れなくなります。
ハンセン病は皮膚に障害が出るし、うつると思われてたので、昔は完全隔離で一生そこから出られない仕組みだった・・・・・・映画『砂の器』なんか見ると、ハンセン病の忌み嫌われ方が描かれてます。
この作品では、露骨な描写はないのですが、結局、徳江は店に戻る事なく終わります。


この作品は、脚本と樹木希林だけで持ってる作品です。
『あん』は、望まない人生だけれども、生きることを諦めず、この美しい世界を感じよう、というのがテーマなんですが、
別に自然が美しい、という映像でも無いんですよねー。
肝心な桜も普通。
日本人が桜に感じた、美、儚さ、壮大さを普通に撮る人って、なかなかいないですよ。


良い話として描いてますが、最後の方で、

ワカナがペット禁止なのに内緒で飼ってたカナリアの事が大家にバレ、
バレたから、カナリアを徳江にあげた。
徳江は早々に、「籠の中で可哀想」とカナリアを放した。


ハンセン病患者が籠の鳥状態だったので、徳江が自分と同じ状況の鳥に同情し、空に放してあげた、という気持ちは分かりますが、カナリアはペット用に改良されており、野生では生きていけません。
カナリアは死にましたね、これ。

ハンセン病についても、エイズについても、まともな知識を得ようともせず無闇に差別するのは本当によくない事ですが、同じように、カナリアを飼うなら、カナリアについて知っとけよ!
と思ってしまいました。

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