スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【夫婦フーフー日記】

前田弘二監督/2015日本

350727_001.jpg


役者の熱演とは裏腹に、
ただ撮影してるだけの監督




大学で知り合い、仲間になったコウタ(佐々木蔵之介)とユーコ(永作博美)。作家を目指してるコウタは何度も作品を賞に応募し、落選するたびにユーコに慰められる、良き友達関係だった。
知り合ってから17年後、福島にいるユーコと電話していたコウタは、ユーコの「お見合いをする」という言葉に、居ても立っても居られなくなり、夜行バスで福島に行き、ユーコにプロポーズする。
結婚し、すぐ妊娠した矢先に、ユーコの悪性腫瘍が発覚。闘病生活が始まる。その闘病生活をブログに綴っていたコウタは、ブログを書く事でなんとか精神の均衡を保っていた。そしてユーコは看病の甲斐なく、この世を去るのだが、なぜだかコウタにだけユーコの姿が見えるのだった。





原作、読んでませんが、たぶん、
ダンナのコウタにだけ、ユーコの姿が見える
という設定は無いんだと思います。きっと映画だけの演出なんでしょう。

物語は、ユーコの葬式の最中、コウタにだけユーコの姿が見える・・・・・・という所から始まるのですが、それから時間軸がズレ、
過去の自分たちを見ている、コウタと幽霊のユーコ
という形で話が進みます。

人生のいろんなシーンを、コウタと幽霊のユーコの解説つきで見るわけです。
しかも、どうって事ないエピソードをわざわざ再現するわけですよ。
再現エピソードの話が続いてない上に、
再現 → 2人が「あの時こうだったよねー」と感想を言い合うだけ。

「この本、捨てろよ」
「だめ、そっちを捨てろ」
「その本はダメだー」
なんて2人がやってる横で、「こんな事もあったよねー。うんうん」と、同じ2人でやられると、観客側は物語に入れず、冷めるんですよね。話がブチブチ切れる上に、演技の上手な2人がハイテンションで頑張るから、余計に白けると言うか。

そもそもコウタは、嫁が亡くなった事にそんなに落ち込んでる様子もない。
それは嫁の姿が見えるせいかも知れないし、看病から解放されて、ある意味ホッとしてるからかも知れない。家に病人が居るのは本当に大変ですから、それを責める気もありませんが、肝心なコウタの内面で1番伝わって来るのは、
「俺たち夫婦について書いたブログが本になりそう」という喜びばっかりなんです。

だからコウタに共感出来ないんです。
作家になりたくて、文学賞に応募しても落選ばっかりだったコウタが、
「嫁が病気になったから書いてたブログ」
が本になるって喜んでるんです。

しかも映画の中で朗読されるブログは、ひどい文章なんですよ。
たぶん本当のブログじゃないんだと思いますが、箇条書きの現状報告みたいなブログで、
「コウタ、文才無いよなー」としか思えません。


もともと、「新婚の嫁が出産したばかりの息子を残して亡くなる」という悲劇を、お涙ちょうだいにせず、コメディ調にしようとしたんでしょうが、別に笑いどころもないんですよね。

嫁は明るい人でした、って亭主はそう思ってるかも知れないけど、やたらクチが悪くて、酒を飲んだら説教して、最後は自分で歩けなくなるほど酔いつぶれる女なんて、いいか? 500円しか持ってないのに居酒屋に入る女ってどう?

おまけに亭主は、せっかく幽霊になって現れた嫁に、子供の事について相談するわけでもなく、言う事は自分の本を出版したい話ばかり。

そんな2人がグズグズグタグダして、

息子が入院しました → そっち向かう → 息子、大丈夫でした

で、コウタは「嫁とずっと一緒にいたい」って気持ちで終わり。



バーを経営するケイゾー(杉本哲太)が、亡くなった嫁が集めていたカエルの置き物を自分で買って来る、というエピソードだけが良かったです。

泣きも笑えもしませんが、役者さんは素晴らしい演技でした。


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。