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【エレファント・ソング】

チャールズ・ビナメ監督/2014カナダ
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主役のグザヴィエ・ドランが
お好きな方だけに
オススメします



1966年。精神病院から消えた精神科医ローレンス(コルム・フィオール)を探すため、院長で精神科医のグリーン(ブルース・グリーンウッド)は、ローレンスと最後にあった患者マイケル(グザヴィエ・ドラン)に話を聞こうとする。
マイケルは母親が死亡した14歳から、ずっとこの病院に入院しており、病院で1番の問題児として扱われていた。
看護師長のピーターソン(キャサリン・キーナー)は、「マイケルは茶化してばかりでまともに話をしない」と忠告してくれるが、院長は理事長の命令もあり、マイケルから話を聞かなければならないと、マイケルと2人きりになる。





戯曲の映画化です。
この映画の台本を読み、主役のグザヴィエ・ドランが、
「マイケルは僕だ。ぜひやらせてほしい」と熱望した作品です。

グザヴィエ・ドランは「若きカリスマ」「美しき天才」と称えられている、映画界の新星です。
父親が俳優なので、グザヴィエは子役として活躍してきましたが、
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2009年。
『マイ・マザー』で監督、脚本、主演。
第62回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映。

2010年
『胸騒ぎの恋人』で監督、脚本、主演。
第63回カンヌ国際映画祭のある視点部門で上映。

2012年
『わたしはロランス』で監督、脚本。
第65回カンヌ国際映画祭のある視点部門で上映。クィア・パルム受賞。

2013年
『トム・アット・ザ・ファーム』で監督、脚本、主演。
第70回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映。国際映画批評家連盟賞を受賞。

2014年
『Mommy』で監督、脚本。
第67回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。


と、立て続けに映画を作り、とても評価されてます。

そのグザヴィエ・ドランが、いち俳優として出演した、『エレファント・ソング』。


とにかく、まぁ、イライラします。

グザヴィエ演じるマイケルは、院長と話をするにあたって、
・僕のカルテを読まないこと。
・ご褒美にチョコレートをくれることを約束すること。
・看護師長をこの件から外すこと。

という条件を出し、院長はとりあえず、その条件を飲んで話すのですが、マイケルが、嘘ばっかり言って茶化し、相手をバカにし、ふざけて、まともに会話になりません。

院長を怒らせ、翻弄され、「心が通じ合ってきた」とか言うマイケル。
マイケルがふざけてる間も、病院側は、
行方不明のローセンス先生は、どこに行ったのか?
病院に来ないのは事故にでもあったのか?
精神病院のどこかに閉じ込められたのか?
もしや、殺されたのでは???
という不安で困惑しています。
唯一の手がかりを知ってるマイケルは、ふざけてばっかり。

これ、時代設定が、「携帯電話がまだ無かった頃」なんですよね。
現代なら、「あ、ローレンス先生? 今どこ?」で終わる話なんですけどね。


院長先生が怒り心頭になりながらも、なんとかマイケルから少しずつ情報を集めていきます。
その過程でマイケルの心情なんかも出て来ます。

マイケルは、その国で1番のオペラ歌手の母親が、未婚のまま生んだ息子です。
母親はオペラ一筋で、まったく息子に構うことなく、たくさんの乳母をつけ、寄宿学校に入れただけでした。
マイケルは1度、父親に会いにアフリカに行ったのですが、父親がハンティングで象を殺した事に非常に心を痛めます。
14歳の頃、母親が倒れたのですが、マイケルは救急車を呼ぼうとはせず、母親の象の歌を歌っただけでした。


愛を渇望し、自分を理解してもらおうと、嘘をつき、相手を傷つけるマイケル。
虐待されて育った子供が、そんな事するらしいですね。
わざと怒られるような事をして、相手が自分をどこまで許すか試すそうです。

それを大人になってもやってるマイケル。
この作品、「ミステリーな謎解き」的な映画と思って見たら、さっぱり面白くありません。
グザヴィエを楽しむだけの映画なんです。

元が戯曲なので、映画的な視点があまりないのは仕方ないのですが、マイケルとそれに翻弄される人々の迫真の演技を楽しめる方にはオススメです。
(ま、私のような感性の鈍い人種には、別に面白い映画でもなかったですが)

けど母親がオペラ歌手という設定は良かったです。
冒頭、母親が歌うシーンがあり、マイケルがいかにどうでもいい存在として扱われていたかよくわかります。
マイケルがトイレでこそっと歌うオペラが、母親を思い焦がれていたのが伝わります。

院長先生は、マイケルから話を聞き出そうとしながら、マイケルに自分の過去を話し、物語のそれぞれの人間関係が見えてきます。(見えてこない人々もいますが)


こんだけ引っ張って、引っ張って、引っ張って、

結末は、

ローレンス先生は倒れた姉の見舞いに行ってた
メモを残したけど、そのメモはマイケルが隠してた


という衝撃の結末。

いやー、まさか、こんなオチとは。
もっとショッキングな事かと思ってましたよ。

で、もうひとつ最後に、マイケルが倒れます。
院長先生が慌てて薬を取りに行くのですが、

内線で看護師に持って来て貰えば早いのに、
隠しておきたいのか自分で行きます。


間に合わず、マイケルは死にます。
自殺なんですけどね。

どこまでも迷惑かける男でした。


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