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【グローリー/明日への行進】

エヴァ・デュヴァネイ監督/2014アメリカ


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キング牧師
初の映画化



1964年にノーベル平和賞を受賞したキング牧師(デヴィッド・オイェロウォ)は黒人の選挙権を求めるためデモ行進する事を呼びかけた。翌年の1965年3月7日、525人の黒人がデモ行進のためアラバマ州セルマを出発する。
だが待ち構えていた白人の州警察と民兵隊に殴り倒され、非暴力を貫く彼らは逃げ惑うしかなかった。
しかし、このニュース映像はアメリカ全土で放送され、「血の日曜日」と呼ばれる事となり、デモ行進は白人の賛同者を増やす事となった。





キング牧師の物語が初の映画化です。
映画評論家の町山さんが言ってましたが、
「キング牧師の遺族が、キング牧師の演説の著作権を持っているため、遺族の承諾がないと映画化できない」
との事でした。

で、「遺族の許可が取れないなら、演説を変えてやればいいじゃない」
と、発案して実行したのが、このアフリカ系アメリカ人の女性監督エヴァ・デュヴァネイです。
まだ駆け出しの監督ですが、使命感を持って取り組んだそうです。


この作品は、当時のアメリカ南部における黒人の状況、そしてキング牧師が何を成し遂げたか、を知ってる前提で描かれてます。
映画は、セルマでのデモ行進がメインですので、有名な「ワシントン大行進」の話はありません。

調べてみると、セルマの行進より、ワシントンの行進の方が前なんですね。
ワシントン大行進は20万人以上の人が集まったとあります。
そして、あの有名な演説、「I have a dream」が語られるんですが、この演説シーンも、もちろんありません。
さすがにワシントン大行進を描いたら、有名な演説をハズすわけにもいかないですしね。


この映画は、公民権運動の全体を描いたわけでもないですし、キング牧師が暗殺され倒れる、という最後すらも描いてません。
キング牧師のセルマの行進だけに絞って、しかも人間的な弱さ、迷い、などを含んだ作品です。
不安になって女性歌手に電話し、歌を歌ってもらったり、マルコムXと話した妻に嫉妬したり、と、ありがちな聖人君子ではなく、ひとりの人間であった、と描いています。


アメリカの人々を動かした歴史的人物の物語で、力強い作品です。
つい半世紀前までは、黒人がここまで酷い差別を受けていたのだ、とよくわかります。
キング牧師を始め、命をかけた黒人の人がたくさんいるんです。

決して愉快になれる映画ではないのですが、ひと昔前までは、
「主人公が白人じゃないと客が入らない」
「黒人が主役の映画はコメディーのみ」
という時代だった事を考えると、こういう映画が増えるのは良いことだと思います。


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