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【ふたつの名前を持つ少年】

ペペ・ダンカート監督/2013ドイツ、フランス
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第二次大戦下のポーランドで、8歳のユダヤ人がひとり生き延びた実話の映画化。


1942年。ポーランドのユダヤ人強制移住区から逃げ出したスルリック(アンジェイ・トカチ、カミル・トカチ)。母親とはぐれてしまい、ひとりで生きる事になる。
最後に会った父親にユダヤ人の名前を捨て、ポーランド人として生き延びるように言われ、ユレクと名前を変え、森で暮らすようになる。しかし冬が訪れ森での生活は困難になり、一軒の農家を訪ねる。そこで助けられたユレクは、ヤンチック夫人(エリザベス・デューダ)に助けられ、生き延びられるよう、架空の身の上話を叩き込まれる。






ヨラム・フリードマンという方の実体験が元です。
フリードマンの講演を聞いた作家のウーリー・オルレブが、「走れ、走って逃げろ」という児童文学にしました。この本は日本を含め世界17カ国で発売されてます。
この本を読んだペペ・ダンカート監督は、長年、「実話でパワフルな題材」を探しており、この話を映画化することにしたのです。
ペペ・ダンカート監督は、ドキュメンタリーやフィクションの作品を撮る監督で、アカデミー短編実写賞など数々の賞を受賞しています。




この映画、
文部科学省特別選定 青年向き/成人向き
文部科学省選定 少年向き/家庭向き

となってます。そのせいか、小学生らしき子供の姿も映画館で見かけました。
しかしですねー、まず前提として、
「第二次世界大戦でポーランドの置かれた状況、ユダヤ人の扱い、ドイツ、ソ連との関係」を教えておかないと、子供には理解が難しいと思います。
主人公が逃げる理由が、日本人の子供にはピンと来ないでしょうしね。



主人公ユレクを演じたのは、700人以上のオーデションで決まった、アンジェイ・トカチとカミル・トカチの一卵性双生児。
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監督曰く、
カミルは内向的で、いつでも涙を流すことができ、アンジェイは外交的なファイターで、これまで泣いたことがないような子。
二人を使い分けることで、幅広い感情を表現することができた。

と語ってます。
ちなみに監督自身も一卵性双生児なので、トカチ兄弟の心境もよく理解できたそうです。



戦争の話はどれも過酷で、特に子供の場合、生き延びるのも本当に大変なのですが、ユレクはユダヤ人というだけで、まさに命がけの日々を送ります。
当時のヨーロッパがいかにユダヤ人を嫌っていたか・・・これは日本人にはちょっと理解しにくい感情なのですが、ユレクはユダヤ人というだけで、命を狙われ、手術すらしてもらえず右手を失い、自分をキリスト教徒と偽装することで、なんとか生き延びます。

あまりにむごたらしい話で、しかも実話なので、かなり胸に残るというか、監督の狙った通り、
観る者の記憶に20年後も残り続ける映画
となってます。
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最後に、モデルとなったヨラム・フリードマンが出て来ます。
彼は現在、イスラエルで6人の孫も出来、幸せに暮らしてるようです。

しかし、イスラエルの建国の歴史、現在の状況を考えると、これもまた複雑な気持ちになるのです。


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